新百合ヶ丘駅徒歩4分の矯正歯科なんぽ歯科クリニック 新百合ヶ丘

なんぽ歯科だより

2020.05.19
顎が小さい症状(上顎前突)に対して使用する矯正装置は?

F.K.O(アクチバトール)とは?

F.K.Oは、可撤式(取り外し式)床矯正装置で、下顎の低成長が原因による上顎前突の治療に用いられます(反対咬合の治療にも使用可能です)。

ワイヤー装置とは異なり、筋肉の機能力を矯正力として利用することにより、顎の成長を促します。

  

F.K.Oの作用機序

奥歯の噛み合わせが適切な位置関係で、なおかつ上下顎前歯の正中が一致する位置になるよう下顎を誘導します。この位置を「構成咬合」といいます。

装置の厚みは、前歯が1~2mm、奥歯が4~5mm離開するよう設計します。

  

F.K.Oの効果

下顎低成長の症状に対しての装置使用による効果は、

・上顎前歯の舌側(後方)傾斜

・下顎前歯の唇側(前方)傾斜

・上顎骨の成長抑制

・下顎骨の成長刺激

・咬合挙上(噛み合わせが浅くなる)

が挙げられます。

ワイヤー装置とは異なり、筋肉の機能力を矯正力として利用することにより、顎の成長を促す装置です。

  

F.K.Oの適応症

F.K.Oの適応症は下記のとおりです。

・下顎低成長が原因による上顎前突

・反対咬合(ただし、骨格的な下顎前突には使用出来ません)

・保定装置として使用する場合もあります

混合歯列期から永久歯列完成期の成長発育が活発な時期に使用します。

  

装置使用の際の注意点

本装置は、夜間就寝時に使用します(10時間の使用が目安)。普段、鼻呼吸が十分に出来ていない患者様の場合は、装置に呼吸穴を開けて呼吸をしやすくします(完全に口呼吸をしている場合は使用出来ません)。

下顎前歯を装置にしっかりと収める必要があります。収まっていない状態で使用を続けても効果が得られません。

  

  

実際の症例写真

治療開始時小児矯正(Ⅰ期治療))

下顎の低成長があるため、成長促進が必要。

   

FKO使用開始

FKOによる下顎の成長促進開始。

  

FKO使用後

初診時と比較して、下顎の前方への成長が確認出来る。

  

本格矯正(Ⅱ期治療)

その後、Ⅱ期治療へ移行。上下第一小臼歯の抜歯とワイヤー装置にて仕上げを行った。

    

参考文献:

アクチバトール法 ~その原理と臨床~

新版 プロフィトの現代歯科矯正学

チェアサイド・ラボサイドの矯正装置ビジュアルガイド