なんぽ歯科だより
2020.08.14大人の矯正歯科治療は、いつやるのがベスト? ~適切なタイミングとは~
「大人の矯正治療」という言い方を耳にされた方も多いと思います。
しかし、これは「大人の歯の矯正治療」というのが正しい言い方なのです。
専門的な言い方をすると、「本格矯正」「成人矯正」「Ⅱ期治療」などという言い方をします。
実際には、全ての歯が永久歯になる「中学生以降に行う治療」のことを表しています。
主にワイヤーの装置やマウスピース型の装置を使用し、永久歯全体の歯並び・噛み合わせを改善します。
症状によっては、抜歯が必要になる場合があります。
人生設計を考え計画を立てましょう
動的治療(歯を動かす)期間は2~3年必要で、その後の保定(動かした歯を維持・固定する)期間も最低2年は必要となりますので、進学や就職、引っ越しなどで生活環境が変わる可能性がある方は、進学の時期や就活開始の時期までに治療が終了するように、人生におけるイベントを考え、逆算して治療開始のタイミングを決めるのがいいと思います。
当院では、10代、20代の方だけでなく70代の患者さんもいらっしゃいます。
矯正治療に年齢制限はありませんが、10代など若い年齢から始める方が、歯の動きが速い、痛みが出にくい、歯肉退縮(歯茎が下がる)しにくい、などのメリットがあります。
また、矯正治療は基本的に1ヶ月に1度の通院ペースですが、学生さんの方が社会人の方と比べて、時間が取りやすいと言えると思います。
社会人になってから貯金をして矯正歯科治療をするという方もいらっしゃいます。働いている方がセミナーなどを受講し、専門的な資格を取ったりするのと同様、非常に有効なお金の使い方だと思います。
教育や資格と同様に、きれいな歯並びは一生の財産です。どんなに高級な宝石を身に着けても、デコボコの歯並びではその方の魅力は減ってしまいます。
社会人の方へのアンケートで、歯並びがその方の第一印象に与える影響は大きいと考えている人は多く、実際に自分の歯並びが気になるという方も多いのが現状です。
矯正治療は、まさにご自身への投資なのです。