新百合ヶ丘駅徒歩4分の矯正歯科なんぽ矯正歯科 川崎・新百合ヶ丘

なんぽ歯科だより

2019.10.22
矯正治療のお話(第4回)矯正の検査で何がわかるの? <矯正治療前の精密検査について>

矯正治療を進める前に必ず行うのが、「精密検査」です。
精密検査は、今後の治療方針と具体的な治療内容を決める上で欠かすことが出来ません。

では、精密検査で一体何がわかるのでしょうか?
精密検査では、主に写真(お口の中、お顔)、レントゲン(お口の中全体、お顔全体)、歯型を取ります。写真は、肉眼で見える現在のお口の中の状態やお顔の状態の確認の為に使用します。
お口の中のレントゲンは、肉眼では確認出来ない歯の状態や根っこの状態、お子さんの場合は今後萌えてくる永久歯の状態などを確認する為に撮影します。

では、お顔全体のレントゲンはなぜ撮影するのでしょう?
矯正治療は「デコボコの歯並びを平らにする」、「出っ歯を引っ込める」というイメージがあると思いますが、それだけではなく、お顔全体と歯並びとの調和も考慮する必要があります。デコボコは治ったのに、お顔の印象からすると出っ歯に見えるという結果になってしまっては矯正治療を行った意味がありません。
お顔のレントゲンから、どの位置に歯を動かすのがその患者様にとって最適な状態になるかを分析出来るのです。
そして歯型を取ることで、歯1本1本の大きさや現在の咬み合わせの確認・計測を行います。必要に応じて、その歯型を元に治療終了時の歯並びをシミュレーションした模型を作製することもあります。

また、当院では現在上記の内容に加え「唾液検査」も実施しております。矯正の装置がお口の中に入ると汚れが溜まりやすくなります。唾液の質や唾液中に含まれている虫歯菌、歯周病菌の種類と数を事前に調べることで、矯正治療中における虫歯や歯周病に罹患するリスクを軽減することに役立てます。

矯正治療は年単位の長期的な治療です。精密検査にて現在の状態を詳細に調べることで綿密な治療プランを立てることが可能になるのです。