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なんぽ歯科だより

2020.06.01
[リンガルアーチ(舌側弧線装置)とは?]噛み合わせが逆(反対咬合)の場合に使用する矯正装置①

リンガルアーチ(舌側弧線装置)とは?

リンガルアーチ(舌側弧線装置)は、固定式(取り外しが出来ない)矯正装置です。奥歯(大臼歯、もしくは乳臼歯)にバンド(輪っか状の器具)を装着し、装置を維持します。

  

リンガルアーチ(舌側弧線装置)の使用目的は?

リンガルアーチ(舌側弧線装置)は、下記の場合に主に使用します。

  • ・動的治療中に奥歯を強固に固定しておきたい場合
  • ・前歯を部分的、または全体的に前方に動かしたい場合(この場合は弾線(歯を動かすワイヤー)を付与します)
  • ・奥歯を部分的に後方、または舌側に動かしたい場合
  • ・埋伏歯を引っ張る際の土台として使用したい場合
  • ・乳歯から永久歯への保隙装置として使用する場合

  

リンガルアーチ(舌側弧線装置)の適応症

リンガルアーチ(舌側弧線装置)は、1歯または数本の歯を2~3mmの傾斜移動で治療可能な場合に使用する装置です。萌出中の歯に使用することも可能です。

一度に多数の歯を動かすことは出来ず、数本の歯の移動に限局されます。動かしたい歯の本数、場所によって、付与する弾線の本数、位置、長さが変わります。

  

  

装置使用の際の注意点

リンガルアーチ(舌側弧線装置)は歯の裏側に装着されるため、小児の患者様の場合、保護者の方の仕上げ磨きが重要です。清掃不良の場合、歯と歯茎の境目に汚れが残るため、歯肉炎を引き起こします。

また、必要以上に舌で触ると、舌を傷つける場合があります。

  

  

参考文献

新版 プロフィトの現代歯科矯正学

チェアサイド・ラボサイドの矯正装置ビジュアルガイド