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2020.06.03
80歳で20本の歯を保つには? <歯並びの症状別に見る8020達成率について>

8020運動とは?

日本歯科医師会と厚生労働省が提唱している8020運動はご存知の方も多いと思います。80歳で20本の歯を残しましょう、すなわち一生ご自身の歯で過ごせるようにしましょうというものです。

8020達成率は、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本)でしたが、2005年の歯科疾患実態調査では達成者が「21.1%」、その後、2017年の調査では、達成者が「51.2%」となりました。

歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。生活習慣病と言われるこの病気は、初期を含めると成人の80%以上がかかっています(厚生労働省平成17年歯科疾患実態調査)。

日頃の仕事の忙しさに任せて、「暴飲暴食」や「不規則な生活」など、日常の生活習慣の乱れが歯周病につながりますので、毎日のチェックが重要です。

そして、「食べた後や寝る前に磨く」といった基本的なことはもちろん、歯磨きの正しい方法や、歯磨きと併用する洗口液の使い方など、かかりつけの歯科医師への相談も必要です。

  

  

自分の歯で噛むメリットとは?

自分の歯で噛むことは、食べ物をおいしく食べられるだけでなく、下記のような全身へのメリットもあります。

  

  •  ・胃腸の負担を小さく出来る
  •  ・ダイエット効果
  •  ・小顔効果
  •  ・脳の活性化、認知症予防
  •  ・ストレス解消
  •  ・免疫力を高める

  

  

8020の達成と歯並び・噛み合わせとの関係は?

  

「実際に8020を達成した人はどのような歯並び・噛み合わせなのか」を調べた研究では、 

  •  ・8020達成者の84%が正しい噛み合わせ(正常咬合)
  •  ・受け口(反対咬合)の方は 8020達成者が 0人
  •  ・噛んでも上下の前歯が当たらない(開咬)症状の方も 8020達成者は 0人 

という結果が出ました。

  

また、著しいデコボコ(叢生)出っ歯(上顎前突)噛み合わせが深い(過蓋咬合)症状の方も達成率は 30%に満たないことが明らかになっています。

  

正常咬合の84%が8020を達成
受け口(反対咬合)の8020達成者は 0人
噛んでも上下の前歯が当たらない(開咬)の8020達成者は 0人

  

さらに、8020達成者の「噛む力」は、正しい噛み合わせの20代の成人と比べて遜色がなかったという結果も出ています。

  

つまり、歯並びと噛み合わせが良いことは歯の本数だけでなく、噛む機能も維持されることにつながるのです。

  

  

歯並びと噛み合わせが良いと

良好な歯並びと正しい噛み合わせの場合、下記の効果が期待出来ます。

  

  •  ・お口の中が汚れても唾液の力によって自浄作用が働きやすい
  •  ・ブラッシングなどのお手入れがしやすい
  •  ・それぞれの歯にバランスよく咬む力がかかることで、歯や歯茎や顎の骨の寿命を延ばすことにつながる

  

歯並びや噛み合わせを良くするには矯正治療が必須です

  

日本矯正歯科学会では、前歯が生え変わる7歳くらいに歯並びや噛み合わせの相談を受けることを推奨しています。

また最近では、成人になってから矯正治療を始める方も多くいらっしゃいます。

通常、矯正治療には年齢制限はありませんので、気になった時点で歯科を受診し、相談を受けるようにしましょう。相談をしたから必ず矯正治療を開始しなければいけないというわけではありませんので、お気軽に受診することをお勧めします。

  

  

参考文献

Dental Prescale®を用いた8020達成者の咬合調査(歯科学報 2005; 105(2): 154-162)