新百合ヶ丘駅徒歩4分の矯正歯科なんぽ歯科クリニック 新百合ヶ丘

なんぽ歯科だより

2020.06.16
受け口の場合に使用する矯正装置は?

上顎前方牽引装置(MPA)とは?

反対咬合(骨格性下顎前突)、いわゆる「受け口」は、上顎骨の発育不全に起因することが多いです。

  

  

上顎前方牽引装置(MPA)は、「受け口」の原因となる上顎骨の低成長の改善を目的として使用される装置です。成長発育期の潜在能力を利用して顎整形力を加えることにより、上顎骨を前方に成長させ、受け口の改善を図ります。

  

  

治療効果は、下顎骨の後方回転と上顎前歯の唇側(前方)移動が主体となります。

骨格的な変化として、上顎骨の前方移動と下顎骨の後下方への回転が生じ、歯は上顎前歯の唇側(前方)傾斜と下顎前歯の舌側(後方)傾斜が生じることにより、反対咬合(受け口)が改善されます。

上顎前方牽引装置(MPA)は、可撤式(取り外し式)床矯正装置(オーバーレイタイプ)と併用する場合と、固定式(取り外し出来ない)矯正装置(リンガルアーチ)と併用する場合があります。

オーバーレイタイプ
リンガルアーチタイプ

  

上顎前方牽引装置(MPA)の使用方法

フェイシャルマスクについているフックと、口腔内装置に付属しているフックを矯正用ゴムで連結し、牽引力をかけます。

口腔内装置から牽引を行うゴムの強さは、片側350gで、1日あたり14時間の使用が必要です。はじめは、片側200g程度の力で夜間に使用して頂きます。

ゴムの交換は1日1回とし、半年~1年後に装置の効果について再評価を行います。

  

  

上顎前方牽引装置(MPA)の適応症

上顎前方牽引装置(MPA)は、乳歯列期から混合歯列期に至る上顎骨の発育不全に起因する反対咬合(受け口)に適応されます。

成長発育の潜在能力が豊富な時期(上顎骨の発育は10歳前後でピークを迎え、その後収束する)に使用することを特徴とします。

すなわち、使用出来る年齢に上限があるのです。

着脱が容易で口腔内の清掃にも優れていることから、低年齢の幼児でも使用可能です。前歯の交換が開始する混合歯列期においては、固定式(取り外し出来ない)矯正装置(リンガルアーチ)が適応となります。

  

  

参考文献:

新版 プロフィトの現代歯科矯正学

チェアサイド・ラボサイドの矯正装置ビジュアルガイド